2021年4月1日から格安SIM会社である、OCNモバイルONEの新プランが開始されます。
本記事では、OCNモバイルONE新プランの詳細について、メリット・デメリットを含めてご紹介します。
筆者自身も、現在OCNモバイルONEを契約していて、回線スピードにも満足していましたが、他のMVNO各社の値下げにより、OCNモバイルONEの割高感が出てきてしまっている状況でした。
今回、OCNモバイルONEは、音声SIMでかなり大きな値下げをしているので、非常に魅力のあるプランとなりました。しかも、新プランの発表にあわせて端末セールを予定しており、MNP転出手数料が各社無料になるタイミングなので、かなり注目だと感じています。
OCNモバイルONEの特徴
OCNモバイルONE概要

提供会社 | NTTコミュニケーションズ |
サービス名称 | OCNモバイルONE |
回線 | ドコモ |
端末販売 | あり |
光回線 | あり |
OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズが提供する格安SIMです。OCNブランドは元々国内最大級規模のインターネットサービスプロバイダ事業の名称です。
インターネットサービスプロバイダからMVNOへ事業展開しました。
OCNモバイルONEの特徴

OCNモバイルONEの特徴を簡単にお伝えします。
まず、OCNモバイルONEの魅力は、安定した回線速度です。
MVNOの中で、OCNモバイルONEは、UQモバイルやワイモバイルについで、比較的通信速度が速い格安SIMを提供しています。

ちなみに運営はNTTグループのNTTコミュニケーションズですが、ドコモのサブブランドなどではありません。
次に、同じくNTTグループのNTTレゾナントが運営する「gooSimseller(グーシムセラー)」が非常に安い価格で格安SIMを販売しています。
OCNモバイルONEの端末セット申し込みをすると、「1円」で購入できる端末も多くあるのが特徴です。
\4月1日から新プラン発表を記念した大特価セール/
OCNモバイルの手数料
OCNモバイルは、初期費用として、以下の費用がかかります。
- 初期手数料:3,300円(税込)※Amazonなどのパッケージを購入すると初期手数料はかかりません。
- SIMカード手配料:433円(税込)
SIM手数料、最低利用期間・解約違約金、MNP転出料は以下のとおりです。
SIM変更手数料 | 音声SIM3,300円 SMS・データSIM1,980円 |
MNP転出料 | 3,300円(3/31まで) |
最低利用期間 | なし |
解約違約金 | なし |
OCNモバイルONEの新プラン詳細について
さて、ここからは新プランについてご紹介していきます。
新プランは2021年4月1日スタート
まず、OCNモバイルONEの新プラン開始は、2021年4月1日です。
また、現在契約しているユーザーは、申し込み不要で新料金に移行します。
少しわかりにくいのですが、現行プランが「新コース」と呼ばれる名称で、「新コース」の既存契約ユーザーは、申し込み不要で新料金に移行するとされています。

例えば、筆者は今「音声SIMの1GBプラン」を契約していて、月額1,298円(税込)を支払っていますが、2021年4月1日から新プランの料金が適用されます。
新プランが始まったのを知らなくても料金が安くなるので、非常に親切な対応です。
最低利用期間なしで月額770円(税込)

こちらが新プランの料金表です。

音声SIMで比べると、旧プランから大幅な値下げがされています。
かけ放題オプションは、現行とおなじく3種類から選ぶことができます。(オプションなしももちろん可能です。)
なお、新プランの申し込み受付開始にあわせて、データ容量20GBと30GBプランの新規申し込みは3月31日で終了します。既存の契約ユーザーは引き続き利用できます。

注意点としては、もしOCNモバイルONEの20GB、30GBのプランに加入している人は、これを機に乗り換えを検討しましょう。容量に対して、支払っている金額が多いです。
OCNモバイルONEは、中容量から大容量のユーザーをターゲットにするのをやめ、低容量から中容量ユーザー(特に低容量)により注力するかたちになりました。
他の目玉としては、解約手数料、MNP転出手数料がかからなくなったことです。これは、他のキャリア・格安SIM会社も同様に、2021年4月1日からガイドライン変更にあわせて、MNP転出手数料を無料としています。
専用の電話アプリが不要で国内通話11円(税込)/30秒

OCNモバイルONEは、現状2つのアプリを利用する必要があります。
- OCNモバイルONEアプリ
- OCNでんわアプリ
これまでも、OCNモバイルONEの国内通話料金は税込11円/30秒でしたが、それには発信時に「OCNでんわ」アプリを利用する必要がありました。アプリを使わないと税込22円/30秒と2倍の金額を支払う必要がありました。
しかし、今回、新プランの開始で「OCNでんわ」アプリが不要で、通常の電話アプリを利用しても税込11円/30秒となる予定です。
OCN光モバイル割で毎月220円(税込)割引

現行のプランでも、OCN光を申し込んでいるユーザーには、「OCN光モバイル割」として、月額税込220円が割引されています。
今回新プランの値下げがありましたが、引き続きOCN光モバイル割引を受けることができます。

もし、OCN光にすでに加入しているのであれば、OCNモバイルONEが他の格安SIM会社と比較して、最安になるので、格安SIMで迷っているなら非常におすすめです。
OCNモバイルONEの新旧プラン比較

OCNモバイルONEの新旧プランの料金比較はこちらです。
1GBプランの値下げ率は大きく、528円の値下げで40%の値下げとなりました。

こう見ると、音声SIMを大きく値下げしていることが分かります。
MVNO、ワイモバイル、UQモバイル、楽天モバイルとの比較
基本料金の比較
他のMVNO、ワイモバイル、UQモバイル、楽天モバイルと比較してみましょう。
1GBでは楽天モバイル(1回線のみ)が0円で最安です。
ちなみに、楽天モバイルは比較するまでもなく、「買い」です。
特に比較する必要もないくらい、回線を持つことにデメリットはありません。全く使用しなくても、SPU(楽天市場で購入したときのポイント還元)が追加されるメリットがあるので、持っているだけでお得です。
※楽天モバイルは、楽天回線エリアではない場合、3GB以上の利用は料金が跳ね上がってしまうため控えましょう。しかもパートナー回線エリアは5GBを超えると低速となってしまうので注意が必要です。
さて、もう一度低容量での比較をすると、OCNモバイルONEが基本料では、最安となっています。容量が少し違いますが、IIJmio(みおふぉん)もかなり低価格です。
ワイモバイル、UQモバイルは、基本料金だけではOCNモバイルONEよりも、かなり高額です。
音声SIM | OCN モバイル | IIJmio | BIGLOBE モバイル | イオン モバイル | mineo | ワイモバイル | UQモバイル | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1GB | 770円 | – | 1,078円 | 1,078円 | 1,298円 | – | – | 0円 |
2GB | – | 858円 | – | 1,188円 | – | – | – | 1,078円 |
3GB | 990円 | – | 1,320円 | 1,298円 | – | 2,178円 | 1,628円 | 1,078円 |
4GB | – | 1,078円 | – | 1,408円 | – | – | – | 2,178円 |
5GB | – | – | – | 1,518円 | 1,518円 | – | – | 2,178円 |
6GB | 1,320円 | – | 1,870円 | 1,628円 | – | – | 2,178円 | |
手数料 | 3,733円 | 3,733円 | 3,733円 | 3,300円 | 3,740円 | 3,300円 | 3,300円 | 0円 |
割引
格安SIMは、基本料金とあわせて割引プランやキャンペーンを確認しておきましょう。
- OCNモバイルONE
- OCN光モバイル割で月額220円割引:割引後の最安価格550円
- IIJmio
- IIJmioひかりとセットで月額660円:割引後の最安価格258円
- BIGLOBEモバイル
- ビッグローブ光利用時月額220円割引 or BIGLOBE家族割適用時月額220円割引
- エンタメフリー(Youtube、ABEMA、Apple Musicなど)が6ヶ月無料
- ワイモバイル
- 家族割もしくは固定回線割引月額1,188円:割引後の最安価格990円
- UQモバイル
- 学割で8ヶ月間、月額638円割引、12ヶ月間、月額1,738円割引:割引後の最安価格990円(なお、Mプランだと12ヶ月間の割引で月額990円なのでとてもおトク)
キャンペーン
キャンペーンは、常に変動していますので、各公式サイトでご確認ください。
OCNモバイルONEのメリット・デメリット
メリット|安い・速い・セットがお得
OCNモバイルのメリットは、以下の3点です。
おなじく、非常に月額料金が安いIIJmioは、混雑時の回線速度が低下するという評判がありますので、回線速度・料金の面からも、MVNOではOCNモバイルONEが最も魅力的といえます。
また、低速モードはアプリで切り替えることができて、契約データの容量の半分まで低速で使うことができます。なお、低速モードの速度は、最大240kbpsです。
\4月1日から新プラン発表を記念した大特価セール/
デメリット|即解約でブラックリスト入りに注意・中容量以上は対応なし
OCNモバイルONEのデメリットは以下の●点です。
端末セット購入が格安となっている分、申し込んで即解約するユーザーは、転売目的とみなされ、ブラックリストに入る可能性があります。
あまりの短期解約はデメリットが大きいので、やめておきましょう。
今回の新プランは、低容量にターゲットを絞る狙いがあるため、中容量以上のプランはなくなりました。中容量以上は、ahamoや楽天モバイルで代用しましょう。
筆者の場合、OCNモバイルONEで、Xiaomi Redmi Note 9Sを購入しましたが、注文から発送まで約2週間かかりました。
また、設定時にXXXXXX@sage.ocn.ne.jpのようなメールアドレスを取得したのですが、全く不要でむしろ管理したくないなと思いました。
ただ、デメリットとしてはそれほど大きくありません。
まとめ|OCNモバイルONEがおすすめな人
新規・乗り換えであれば端末セットを利用した方がお得
OCNモバイルONEがおすすめな人は、「端末セット購入」を考えている人です。
キャッシュバックなどのキャンペーンがない分、端末とのセット購入をすることがOCNモバイルONEのメリットを享受できるといえます。(もちろんSIMだけでも低価格なので十分お得です。)
楽天モバイルを申し込む予定だけど対応端末がない人
楽天モバイルの申し込みを考えている人は、
OCNモバイルONEをサブもしくはメインで利用する
とメリット非常に大きいです。
なぜなら、楽天モバイルはデータ無制限で使用できるのですが、まだまだ通信エリアに不安を抱えています。そこで、OCNモバイルONEで購入した端末に、楽天モバイルとOCNモバイルONEのSIMを2つ入れることで、いざという時はOCNモバイルONEの電波を使うようにすれば、電波が届かない心配をする必要がなくなります。
パターン1)楽天モバイル(メイン)+OCNモバイルONE(サブ)の場合、
基本料金:1年目770円、2年目以降最大でも4000円程度
- 楽天モバイル データ無制限・3,278円(ただしキャンペーンで1年間無料)
- OCNモバイルONE 1GB・770円
パターン2)楽天モバイル(サブ)+OCNモバイルONE(メイン)の場合、
基本料金:1年目990円、2年目以降も990円
- OCNモバイルONE 3GB・990円
- 楽天モバイル1GB・0円
さらに理由としては、現在楽天モバイルの端末在庫がとても少ないことがあります。
楽天モバイルは、Rakuten Handなどのお得な端末セットキャンペーンを実施中ですが、端末セットキャンペーンの意味がないほど、在庫切れだらけです。
このままでは、「楽天モバイルに契約したけど、対応の端末がない!」という状況が想定されます。
解決策としては、
- 楽天モバイルで新規orMNPでSIMだけで申し込む
- OCNモバイルONEで楽天モバイル対応の端末をセット購入する
- 端末に楽天モバイル・OCNモバイルを挿入して使う
という方法です。
なお、端末の条件としては2つあります。
- 端末が楽天モバイル対応
- DSDV(2つのSIMを挿して使える)
4月1日11時から「goo Simseller」でセール
今回の新プランの発表にあわせて「goo Simseller(グーシムセラー)」において、新プラン発表を記念した大特価セールが4月1日11時~16日11時まで開催される予定です。
「Redmi 9T」や「OPPO Reno A」など合計5機種を1円で販売する、という情報が出ていますので、見逃さないようにしましょう。
なお、セールの詳細は、4月1日11時に発表されます。
>>セールが始まれば、OCN モバイル ONEの端末情報についてまとめる予定です。セールで安くなっている端末を見逃さないようにしましょう。
2021年4月1日からMNP転出手数料が無料化
2021年4月1日から乗り換えにかかる費用が安くなっています。
総務省のガイドライン変更により、ドコモ、auをはじめとした携帯キャリアや、MVNOは各社MNP転出手数料を「無料」に変更しています。
特に、ガイドラインが変更される4月1日にあわせて、多くの通信会社で無料化されます。
つまり、乗り換えの費用が安くなるので乗り換えのチャンスとなります。
\4月1日から新プラン発表を記念した大特価セール/