今回は、ガジェットブロガーやYoutuberがよく紹介している「UMIDIGI」という海外スマホに付いてレビューしていきます。機種はUMIDIGI F1です。
UMIDIGIは技適問題など、日本では何かとお騒がせな中華スマホ、という印象も多いかと思います。
また、Amazonのレビューでも壊れた、不具合が多い、という良くないレビューもあって、実際どうなの?と思う方向けにレビューを書いていきます。
UMIDIGI の読み方ってウミディジ?ユミディジ?
まず、UMIDIGIの読み方ってウミディジなのかユミディジなのか分かりにくいですよね。
ウィキペディアのUMIDIGIを確認したところ、ユミディジと記載がありました。
UMIDIGI(深圳优米智能科技有限公司、优米手机、ユミディジ)は、中華人民共和国の広東省深圳市を拠点とする通信機器メーカーである 。2018年までは「UMi」ブランドを名乗っていた。
ウィキペディア
UMIDIGI F1購入の背景
レビューの前に、筆者がUMIDIGI F1を購入した背景をお伝えします。
UMIDIGI F1を購入する前は、HUAWEI P10 liteとHUAWEI Nova liteを2台で使用していました。
しかし、HUAWEI(ファーウェイ)端末は、アメリカを中心にする輸出規制が広がってきました。
このままHUAWEI端末を使い続けると、OSでAndroidが使えなくなったり、不便が生じる可能性があるのではないかと心配になり、別メーカーへの買い替えを模索し始めました。
また、購入したスマホの容量が32GBとかなり容量が少なかったため、アプリを削除したり、写真をクラウドにあげて端末から消したりする作業が頻繁になってきてストレスを感じていました。
その時、会社の同僚のエンジニアから、安くてスペックが高い中華系スマホなら、シャオミかUMIDIGIと聞いたので、Amazonで調べてみたのです。
新しいスマホですか?いいですね。僕はXioamiとiPhone使ってますけど、コスパいいやつ探してるなら、UMIDIGI F1とかどうです?技適もありますよ。
そして、UMIDIG F1のスペックやネット上でのベンチマークスコアの数値を確認してみて、すぐにAmazonでポチりました。
ちなみに、2021年3月21日現在ではUMIDIGI F1は購入することができませんが、
- UMIDIGI A3X
- UMIDIGI A7S
- UMIDIGI A9 Pro
- UMIDIGI X
- UMIDIGI F2
- UMIDIGI BISON
などの機種が購入可能です。
Amazon以外だとAliExpressやGearbesstというECサイトでも購入できるようです。また、最近ではUMIDIGI楽天市場店で販売されているので楽天市場でも購入することができます。
UMIDIGI F1レビュー・感想
外観・パッケージ
Amazonで購入してすぐに届きました。
黒の落ち着いた箱に入って届きました。作りも割としっかりしています。
同梱物は、こちら↓です。
- 本体(フィルム装着済み)
- 本体ケース(装着済み)
- USBケーブル(Type C)
- 充電器(18W急速充電対応)
- 説明書
- サンクスカード
本体はシリコンのしっかりしたケースに入っており、フィルムもすでに装着済みで購入の手間が省けて、非常に助かりました。
ケースもフィルムは1年以上たった今でも使用できています。
スペック・仕様
まずは、UMIDIGI F1のスペックから解説します。
項目 | スペック |
---|---|
価格 | 199USD(約20,000円) |
OS | Android 9 |
SoC | MediaTek Helio P60 |
メモリ(RAM) | 4GB |
保存容量(ROM) | 128GB |
MicroSD | 最大256GB |
Antutuスコア | 134000 |
ディスプレイ | 6.3型/19.5:9/ノッチ付き 6.3インチ, LTPS IPSディスプレイ |
解像度 | 2340×1080/FHD+ |
アウトカメラ | 1600万画素+800万画素 |
インカメラ | 1600万画素 |
バッテリー容量 | 5150mAh USB Type-C 18W充電対応 |
カラー | レッド系 ゴールド系 ブラック系 |
サイズ | 高さ:156.9mm 横幅:74.3mm 厚さ:8.8mm |
重量 | 186g |
防水・防塵 | なし |
イヤホンジャック | あり |
接続端子(充電) | USB Type-C |
生体認証 | 指紋認証/顔認証 |
Bluetooth | v4.1 |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n |
Felica | なし(おサイフケータイ対応なし) |
NFC | あり |
ネットワーク(Band) | 2G: GSM 2/3/5/8 2G: CDMA1X BC0,BC1 3G: EVDO BC0,BC1 3G: WCDMA 1/2/4/5/6/8/19 3G: TD-SCDMA 34/39 4G: TDD-LTE 34/38/39/40/41 4G: FDD-LTE 1/2/3/4/5/7/8/12/13 17/18/19/20/25/26 28A/28B |
ドコモ回線 | フル対応 |
ソフトバンク回線 | フル対応 |
ワイモバイル回線 | フル対応 |
au回線 | フル対応 |
SIM | NanoSIM , デュアルSIM, デュアルスタンバイ eSIM非対応 |
技適 | 技適認証済み |
3大キャリアはドコモ、ソフトバンク、au回線全てに対応しています。
筆者は、LINEモバイル(ドコモ回線)でUMIDIGI F1を使用しています。
バッテリーも5150mAhと大きいです。(ここは後ほど説明しますが、少し注意が必要です。)
Antutuスコアは3D性能、UX速度、CPU性能、RAM性能を総合した、スマートフォンの総合的な性能を示す評価点です。
Antutuスコア(バージョン 7): 134000となっています。
UMIDIGI F1は、アプリの起動速度などはややもたつく印象ですが、普通に使う分には困らないでしょう。重い3Dゲームやオンラインゲームは動作が遅くなるかもしれません。
普段モバイルゲームをあまりやらなかったので分かりませんが、普段使いには全く問題ありませんでした。
UMIDIGI F1レビュー|特徴と良いポイント、良くないポイント
UMIDIGI F1|特徴
価格
UMIDIGI F1の特徴をお伝えするならば、やはり「価格の安さ」です。
2019年当時はまだ格安スマホでも端末セット購入で2万円ほどしていたのですが、端末のみで2万円以内で購入できるという圧倒的な安さを誇っていました。
キャリア対応、Band
また、ドコモ、ソフトバンク、au全てに対応していているので、格安SIMを制限されることがありません。Bandの対応も問題ありません。
ディスプレイの大きさ
画面は、6.3型で手のひら大のサイズ感でした。
今まで持っていたスマホよりも一回りディスプレイが大きかったです。
おかげで、小指の第一関節あたりに、スマホダコができてしまいました。
皆さんも、スマホの見過ぎは注意しましょう。
技適認証について
技適マークも購入時には認証済みでした。
調べてみると、発売当時は技適マークが付いておらず、後から技適マークを取得したようです。システムアップデートで技適マークが表示されるようになりました。
日本では、技適マークがついていない、スマホ端末は電波法違法になる可能性があるので、重要なポイントです。
「設定」→「システム」→「端末情報」→「規制ラベル」から確認することができます。
ちなみに、技適(技術基準適合証明を取得した端末は、総務省の「電波利用ホームページ」に登録され、誰でも検索できるようになっています。
ちなみに今回のUMIDIGI F1の技適の取得は、「MRA」と呼ばれる相互認証協定を結んでいる外国(欧州・米国・シンガポール)の評価機関で検査を受け、日本の技適マークを取得した模様です。
UMIDIGI F1|良かったポイント
価格の安さと容量128GB
やはり特徴のところでもお伝えしましたが、当時は価格2万円とかなり安いスマホでした。
それなのに、スマホのデータ容量(ROM)が128GBもあって、とてもコスパが良いと感じました。
特に保存容量は128GBと非常に大きいため、容量を気にせずアプリをダウンロードできます。
筆者はよくkindleで本や漫画をダウンロードしているのですが、残り容量を気にせずいくらでもダウンロードができて、ストレスがかなり減りました。
2年使った今でも容量のために、アプリを削除したり写真や動画などのデータを整理したことはありませんでした。
指紋認証・顔認証
UMIDIGIの場合は、指紋認証と顔認証がありますが、筆者は、指紋認証を利用していました。
この価格で顔認証までついているのはすごい。
顔認証も問題なく、使えていましたが、例えば時間を確認するときにふとディスプレイを見ただけでロックが外れてしまうので、顔認証は外しておきました。
指紋認証については、風呂上がりや水分を含んでいるとロックが解除されないことが多かったです。
場所は背面にあるのが使いやすかったです。
指紋認証は、認証が上手くいかずちょっとしたストレスにならないように、定期的に指紋認証を更新するのがおすすめです。(指紋も多少ですが、変化する可能性があります。)
ディスプレイが綺麗
UMIDIGI F1のディスプレイは綺麗に感じました。有機ELが使われているようなハイスペックスマホには敵いませんが、液晶ディスプレイの中ではかなり綺麗です。
バッテリーが長持ち
バッテリーが5150mAhと大きく、電池が長持ちしていました。
最初のうちは充電なしに2日使うとか結構頻繁にありました。
他のレビューにもめちゃくちゃバッテリーの持ちが良いと書かれていたので、安心していました…
しかし、1年ほど利用していたら、徐々にスマホを使っていると発熱がひどくなってきました。
たまにスマホを枕元に置いて寝ることがあるのですが、朝起きるとかなりの熱を持っていて、電池残量がめちゃくちゃ減るようになってしまいました。
現在では、充電器に繋いでないと、半日ほどで電池切れを起こしてしまいます。
UMIDIGI F1|不満ポイント
値段の割に不満がほとんどない、UMIDIG F1ですが、それでもあえて不満を挙げるなら以下の5つではないでしょうか。
Felica非搭載
おサイフケータイやiDを使用するためのFelicaですが、一部のandroid機種(Pixelなど)をのぞいて対応していないので、仕方がないですが、やはりおサイフケータイは欲しいですね。
海外ではNFCチップが主流なので、日本本格参入しないとFelica搭載は難しいでしょう。
交通系のICカード決済は日本においては、やはり非常に便利です。
WiFiやbluetoothのキャッチが弱い
使っていくうちに何度か感じたことが、WiFI、bluetoothのキャッチの弱さです。
XiaomiのMi Bandとbluetoothで接続させようとしたときに、中々反応しませんでした。
カメラ性能がよくない、アプリのピントが合うのに時間がかかる
また、カメラアプリについては、デフォルトのカメラアプリで撮影すると、F1で撮影しましたよみたいな文字(クレジット)が入り邪魔です。
これはカメラアプリの設定で消すことが出来るので、最初のセットアップで消すことをおすすめします。
しかし、他のスマホと比べると近いものの焦点が合いにくいのかなと感じています。
以前、大量の名刺をスキャンして行った時に、若干ストレスを感じていまいました。マネーフォワードやZaimなどの家計簿アプリを利用するときにも同様の現象が起きました。
楽天モバイルでUMIDGI F1は繋がるのか→繋がってません
楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)は、楽天が2020年に開始したMNO(キャリア)サービスです。ドコモ、au、ソフトバンクと同様に自社で自前の基地局を設置して、ネットワーク提供を行なっています。
UMIDIGI F1やそのほかのUMIDGIシリーズは、楽天モバイルの対応端末ではありませんが、TwitterやYoutube、ネットの情報などで楽天モバイルで無事に開通したという報告がいくつも上がっています。
筆者も同様に試してみましたが、うまく繋がりませんでした。特に、エンジニアリングモードを打ち込んでも、動画のとおりの画面に遷移しませんでした。何度かトライして諦めました。
再度試してみて、開通が確認できればご報告したいと思います。
参考にしたyoutubeはこちらです。
まとめ|UMIDIGI F1
2019年なら圧倒的に買い!だった
総合的には、2019年コスパを求める人にとっては圧倒的な買い!でした。
10点満点中でいうと、8点くらい与えたい満足度です。
日本のMVNOでも販売がされていなかったり、技適問題で評判になったりと何かとお騒がせなUMIDIGIですが、今後もリリースする端末に期待したいと思います。
2021年ならUMIDIGIシリーズは魅力は少ない
なお、2021年現在購入するならどうする?と考えると、UMIDIGIシリーズは特に選ぶ必要はないと考えます。
理由としては、3つほどあります。
筆者は、2020年8月から楽天モバイルで端末セット申し込みを行いました。
スマホ代が1年間無料になり、端末代もポイントキャッシュバックで、実質0円近い金額で購入することができました。
なので、今は楽天モバイルで購入した実質0円のAQUOS sense3 liteとOCNモバイルONEで購入した端末代200円のXiomi Redmi Note 9Sを使用しています。
Xiomi Redmi Note 9Sは、非常に使い勝手の良いスマホです。
ただし、Felicaを搭載していないので、おサイフケータイに対応できず、サブのスマホとして使用しています。
メインは、AQUOS sense3 liteを使用中です。ディスプレイがシャープ独自のIGZOを使用していて、省エネディスプレイなので、めちゃくちゃバッテリーのもちが良いです。
このように、2020年ですでにUMIDIGI F1を超える、コスパスマホが登場している状況です。さらに2021年ではAQUOS senseの後継機やXiaomiの機種が登場しています。
そんなわけで、今ならあえてUMIDIGIのスマホを選ぶ必要はなさそうと感じています。
2021年おすすめのコスパスマホは?予算2万円
では「2021年3月の今購入するなら何か?予算は2万円」と聞かれれば、どう答えるか。
AQUOS sense4と答えます。
しかも購入するなら、楽天モバイルでAQUOS sense4 liteを購入します。理由は4つあります。
- Snapdoragon720Gで比較的ハイスペック
- シャープ独自のディスプレイでバッテリーが長持ち
- Felica搭載でおサイフケータイに対応
- DSDV(2つSIMカードをさせる)でeSIM対応
今使っている良いところ(バッテリー、おサイフケータイ)をそのままに、改善点(DSDVでeSIM対応)が改善されたスマホになっています。
※AQUOS sense4は、楽天モバイル専用の端末を作っていて、名前がAQUOS sense4 liteといいます。
機種 | AQUOS sense 4 lite |
製品価格 | 32,800円(現在実質17,800円) |
キャンペーンによるポイント還元 (時期により変動) | 15,000円〜25,000円相当の楽天ポイント |
Felica(おサイフケータイ) | 対応 |
CPU | Snapdragon 720G |
防水・防塵 | 対応 |
SIM | eSIM、nanoSIM |
公式サイト | 楽天モバイル公式サイト |
もしくは、実質0円で購入することができるRakuten Handを購入すると思います。
こちらは、実質約5,000円相当のポイント還元が受けられるので、申し込みとセットで購入するとポイント分だけ得をする、ことになります。これ、スマホの購入代金以上にポイント還元が受けれられるという状態なので、以上にお得なキャンペーンです。
ただし、頻繁に在庫切れを起こしていて、すぐに購入できないデメリットがあります。
楽天モバイルの在庫情報をチェックしつつ、復活を待つのもありです。
以上、UMIDIGI F1を1年半使ってみての振り返りレビューでした。
おまけ:購入して4年、UMIDIGI F1はまだ使えるか
2023年12月時点で、購入して約4年が経過しました。
既に、別の端末を使用しているので普段使いで利用していないのですが、4年経っても使えるのかを検証しました。
起動は問題なし
充電器を差し込んで、バッテリーが100%を表示したので、起動してみましたが無事に起動しました。指紋認証でも問題なく動作しています。Chromeも問題なく使えるのでネットやアプリの使用も問題ないです。
ただし、電池の減りがやはり早いのと、バッテリーが膨らみまくって背面も全面のディスプレイが盛り上がってしまっています。
結論としては、バッテリー問題が解決されれば、スマホとして利用は継続できるかなと考えます。
バッテリー交換するならAmazon、Aliexpress
UMIDIGI F1のバッテリーはAmazonやAliexpressで販売されています。
料金だけを見ると、Amazon内で販売されているバッテリーが3倍ほどしているので、コストを抑えたい場合はAliexpressが良いのではと思いました。
Aliexpressは中国からの発送になるため、結構時間がかかります。