楽天経済圏の根幹となっているのは、あらゆるサービスで楽天ポイントを貯めて利用できる仕組みです。
楽天経済圏の中では、楽天ポイントはもはや「お金」「通貨」と考えてもよいでしょう。
でも、楽天ポイントって普段使ってはいても、通常ポイントと期間限定ポイントがあったり、どう使うのがお得か、というのを考えると案外複雑ですよね。
今回は、楽天ポイントついて詳しく解説します。特に、「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の違い、お得な使い方について解説します。
楽天ポイントとは
楽天ポイントとは
楽天ポイント(楽天スーパーポイント)は楽天が運営するポイントサービスです。楽天グループ(楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルなど)に加え、楽天ポイントカード加盟店でも利用することができます。
昔は、「楽天スーパーポイント」と呼んでいましたが、「楽天ポイント」に変更されました。シンプルで分かりやすいですね。
楽天ポイントは1ポイント=1円で利用可能です。
楽天ポイントには、「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類が存在します。
楽天ポイントの残高や利用できるサービスは楽天ポイントクラブから確認することができます。
楽天ポイントの種類・基礎知識
通常ポイント
楽天ポイントの「通常ポイント」は、楽天の各種サービス、楽天カードの利用に応じて付与されるポイントです。
有効期限は1年間ですが、ポイントを獲得するごとに期限が1年間延長されるため、非常に失効しにくく、実質的に無期限に貯められるポイントです。
期間限定ポイント
それに対して、楽天ポイントの「期間限定ポイント」は、「楽天市場」の「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」などのキャンペーンによって獲得できるポイントです。
有効期限はサービスやキャンペーンによってバラバラで注意が必要です。
楽天サービスや楽天ポイントの提携店舗で利用することができますが、「楽天Edy」やANAマイルへの交換、「楽天カード」の支払い、楽天証券のポイント積立などには利用することができません。
期間限定ポイントの有効期限は、楽天ポイントクラブで確認することができます。
楽天ポイントには利用上限がある
楽天ポイントには利用上限があります。
まず、1回の買い物で利用できるポイントの上限は、楽天サービスか加盟店かで異なります。
- 楽天サービス:30,000ポイントまで(ダイヤモンド会員は50万ポイントまで)
- 楽天以外のポイントカード加盟店:5,000ポイントまで
楽天市場や楽天トラベルなどの楽天●●とサービス名に楽天がついていれば、上限が30,000ポイント、楽天サービス以外の加盟店(マクドナルドなど)は5,000ポイントまでとなっています。
次に、1ヶ月の上限は10万ポイントです。しかし、楽天ポイントクラブには会員ランク制度があり、最高ランクのダイヤモンド会員になれば、50万ポイントまで利用上限が上がります。
- ダイヤモンド会員:毎月50万ポイントまで
- ダイヤモンド会員以外:毎月10万ポイントまで
楽天ポイントクラブについて詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
通常ポイントと期間限定ポイントの共通点・違い
共通点
通常ポイント、期間限定ポイント共に楽天サービス、加盟店にて利用することができます。
なお、通常ポイントも期間限定ポイントも、ポイントを利用した分も含めて、ポイントが付与されます。
例えば、1万円の商品に5000ポイントを利用して、購入した場合、1万円に対してポイントが付与されます。
また、ポイントキャンペーン等でポイントの倍付け対象の商品を購入した場合も同様に、商品合計金額分のポイントと倍付分のポイントが付与されます。
ポイントの利用にポイントが付与されるのは、お得な気分ですね。
通常ポイントと期間限定ポイントの違い
使い道 | 通常ポイント | 期間限定ポイント |
---|---|---|
楽天市場 | ○ | ○ |
楽天ポイントカード | ○ | ○ |
楽天ペイ | ○ | ○ |
楽天Edy | ○ | × |
ANAマイルへの交換 | ○ | × |
楽天証券での投資 | ○ | × |
通常ポイントのお得な使い方と注意点
その1|楽天証券の購入代金・手数料に充てる
楽天ポイントを実質的に現金化する方法として、楽天証券でポイント投資をする方法があります。
楽天証券では、投資信託の買付代金や国内株式(現物)の購入代金および手数料を通常ポイントで支払いができるのです。ポイント投資で購入した商品自体は本物の有価証券であり、当然売却をすると現金になります。
もちろん、株式・投資信託なので、値上げりや値下がりはありますが、流動性が非常に高く、楽天証券では、アプリやウェブからスマホで売買ができるので、とても簡単にポイントの現金化ができます。
その2|楽天カードの引き落としに充てる
楽天カードでは、「ポイントで支払いサービス」といって、カードの請求金額に対してポイントで支払うことができる仕組みがあります。
楽天サービス以外のカード利用でも、ポイントを充当することができます。
なお、利用可能ポイントは会員ランクによって上限が決まっております。
「ポイントで支払いサービス」のメリットは、支払う金額はポイントが差し引かれた金額ですが、獲得ポイントは差し引かれる前の金額で還元されるところです。
いってみればポイントにポイントが付与されているようなものですね。
期間限定ポイントのお得な使い方と注意点
期間限定ポイントは、通常ポイントに比べて若干用途が限定されています。(ただし、それでも楽天サービスや加盟店での利用は支障がないので、十分活用できるポイントです。)
期間限定ポイントの「現金化」は、通常ポイントと異なり基本的にできない仕組みになっています。
その中でもおすすめする使い方が、楽天ふるさと納税と、楽天ペイでの優先使用設定、楽天モバイルや楽天でんきの公共料金の支払いです。
また、現金化の裏技として、商品券購入も併せて解説します。
楽天ふるさと納税で期間限定ポイント
さて、期間限定ポイントの使い方として、最もおすすめなのが、楽天ふるさと納税です。
どうして楽天ふるさと納税がおすすめかというと、理由は以下の2つです。
- 楽天ポイント(期間限定ポイント)で寄付(実態は納税)をすることができる
- そもそもふるさと納税の仕組み自体がとってもお得
ふるさと納税は、非常にお得な仕組みになっていて、実質負担は2,000円なのに、それよりも高価な返礼品を受け取ることができるのです。
さらに、楽天ポイントを利用することで、現金ではなくて、ポイントによって寄付(実態は納税)ができるのです。
各自治体の返礼品も、クオリティが高いものばかりなので、是非一度楽天ふるさと納税サイトを覗いてみてください。
楽天ペイで日常の決済に充てる
次におすすめなのが、日常の買い物で楽天ペイでの支払いに充当するやり方です。
楽天ペイのアプリを開くと、「お支払い元」の下に、「ポイント/キャッシュを●●まで使う」と表示されていて、チェックマークがつくようになっています。
ここで、右側にある「設定」をタップすると楽天ペイの支払いに、
- ポイントを使用するか
- ポイントを優先するか/キャッシュ(楽天キャッシュのこと)を優先するか
- 次回もこの設定を使うか
を選択することができるようになっています。
筆者は、利用設定で、「一部使う」「ポイント優先」「次回もこの設定を使う」と設定しています。普段の買い物で効率的に期間限定ポイントを消費することができます。
楽天モバイル、楽天でんきなどの公共料金に充てる
次に楽天モバイルや楽天でんきなどの公共料金に充てる方法があります。
設定手順は以下です。
- 楽天モバイルの「my楽天モバイル」にログイン→「利用料金」をタップ
- 「お支払い方法」の右側にある「変更する」をタップ
- 楽天モバイルの「my楽天モバイル」にログイン→「利用料金」をタップ
- 「お支払い方法」の右側にある「変更する」をタップ
楽天でんきの支払い手順はこちらです。
勿論、ポイントで支払った料金にもポイントが付与されます。ただし、対象サービスによって異なります。
楽天モバイル | 100円につき1ポイント |
楽天でんきのみ | 200円につき1ポイント |
楽天でんきと楽天ガス | 100円につき1ポイント |
まとめ
楽天ポイントは、通常ポイントと期間限定ポイントの2種類です。
どちらも、楽天サービスや加盟店での支払いに利用することができます。
通常ポイントは、期間の延長ができるため、ポイントの失効を心配する必要がなく、現金化や楽天証券での買付、ANAマイルへの交換など多様な用途があります。
それに対して、期間限定ポイントは、期間延長ができないという特徴に加えて、現金化、楽天証券での買付、ANAマイルへの交換ができません。
そのため、楽天ふるさと納税での利用や、楽天ペイでポイント支払い、楽天モバイルや楽天でんきなどの支払いに利用することで効率的にポイントを消費することができます。