あらゆる金融関連サービスと連携することで、自動で収支を記録してくれるマネーフォワードME（Moneyforward ME）。
マネーフォワードME利用者数は、2021年1月時点で、1150万人を突破しており、2600以上の金融関連サービスに連携可能です。
銀行やクレジットカード、証券だけでなく、電子マネー・ポイント、ECサイトまで管理できるのが魅力です。
今回は、家計簿アプリのマネーフォワードMEと電子マネーのPayPay（ペイペイ）は連携できるの？という疑問について解説していきます。
- ペイペイをマネーフォワードMEに連携して管理したい方
- 家計簿アプリに連携せずにPayPayを管理する方法を知りたい方
- マネーフォワードMEはPayPayを連携できるのか
- PayPayの利用履歴をマネーフォワードMEで管理する方法
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マネーフォワードMEとPayPayの連携
結論｜PayPayはマネーフォワードMEと連携できない
さて、結論からお伝えすると、
2021年3月現在、マネーフォワードMEとPayPayは連携できません。
また、他の家計簿アプリであるZaim、マネーツリー、LINE家計簿においても、PayPayは対応していません。
非常に残念ですが、早期の連携開始を期待したいと思います。
実際にPayPayを連携しようとした画面
実際に、マネーフォワードMEでPayPayを連携しようとした画面です。
PayPayは電子マネーなので、電子マネー・プリペイドをタップします。
検索欄でPayPayと入力します。
残念ながらPayPayは見つかりませんでした。
現状では、マネーフォワードMEでは非対応となっています。
ちなみに、同様のコード決済では、LINE Payとau Payは連携することができます。
参考：その他の家計簿アプリとの連携について
ZaimもマネーフォワードMEと同様にPayPayとの連携は非対応です。
ただ、連携リクエストを出すことは可能ですので、Zaimを使っていてPayPayを連携したい方は、連携リクエストを申請することをおすすめします。
PayPayを検索すると、●になっています。タップしてみると、
PayPayは現在未対応と出てきて、要望リストに追加するかを聞かれます。
今回は要望リストに追加しておきました。
「要望リストに追加済み」となりました。
そのほか、LINE家計簿、マネーツリーについてもPayPayは非対応です。
PayPayの使用頻度は上がっているが、管理するのが手間
PayPayは、大規模のキャンペーンでユーザー獲得が進み、コード決済のシェアで43.1%と圧倒的な1位です。（2021/1/20MMD研究所調べ）
- 1位：PayPay43.1%
- 2位：d払い18.2%
- 3位：楽天ペイ15.2%
地方の小さな商店などでも利用できるほど、利用シーンは増えており、ヤフーショッピングやゾゾタウンとの連携でネットでもどんどん使用する頻度が上がっているコード決済です。
しかし、PayPay残高には複数の種類があって、キャンペーンでの還元も多いので、管理が煩雑になります。
- PayPayマネー
- PayPayマネーライト
- PayPayボーナス
- PayPayボーナスライト
| PayPay残高 | 特徴 | 有効期限 | 出金 |
|---|---|---|---|
| PayPayマネー | 本人確認済みでチャージした残高 わりかん・送金・支払い | 無期限 | 〇 |
| PayPayマネーライト | チャージした残高 わりかん・送金・支払い | 無期限 | × |
| PayPayボーナス | キャンペーンなどでPayPay残高に進呈された残高 わりかん・送金不可、支払いのみ | 無期限 | × |
| PayPayボーナスライト | キャンペーンなどでPayPay残高に進呈された残高で期限付きのもの わりかん・送金不可、支払いのみ | 60日以内 | × |
そのため、家計簿アプリなどで他の電子マネーやポイントと一括管理をしたいのですが、現状では家計簿アプリをPayPayに連携させて管理することができません。
マネーフォワードMEの実際のアプリ画面です。
自動連携以外でPayPayをマネーフォワードMEに連携させる方法
さて、PayPayを直接連携することはできないのですが、マネーフォワードMEで管理したいと思いますよね。
PayPayを直接連携せず、マネーフォワードMEで管理する方法を解説していきます。
連携の方法は3種類あります。
- PayPayにチャージしているヤフーカードを連携する
- PayPayにチャージしている銀行を連携する
- PayPay用の「財布」を作成する
方法１｜PayPayにチャージしているクレジットカードを連携する
PayPayを管理する一つ目の方法として、PayPayにチャージしているクレジットカード（ヤフーカード）をマネーフォワードMEに連携させる方法があります。
ヤフーカードはヤフーが発行しているPayPayに唯一チャージできるクレジットカードです。
ヤフーカードはPayPayと同様にヤフーが展開する経済圏（PayPay経済圏）で重要なクレジットカードです。楽天経済圏でいう楽天カードのような存在ですね。
手順は以下のとおりです。
- PayPayとヤフーカードを連携させる（チャージ方法の選択からヤフーカードの追加）
- マネーフォワードMEでヤフーカード を連携（Yahoo! Japan IDとパスワードが必要）
ヤフーカードとPayPayを連携して、マネーフォワードMEに登録することで、「間接的」に支出を把握することができます。
PayPayで購入した商品については、クレジットカードの明細をみて判断する必要があります。また、PayPayを利用することによって還元された、PayPay残高までは管理することはできません。
PayPay残高を把握できないので、PayPay残高から直接支払った買い物や、還元によって得られた残高が把握できないのは、やはり不完全です。
方法2｜PayPayと連携している銀行を連携する
PayPayと連携している銀行をマネーフォワードMEと連携する方法もあります。
そうすると、銀行からPayPayにチャージした金額が分かるようになります。
こちらもヤフーカードと同様に、PayPayにチャージした金額は分かるものの、PayPayで何を購入したのか、PayPayからの還元などの残高は把握できません。
こちらも、正直銀行からいくPayPayにチャージしたのか、ぐらいしか把握できません。
方法3｜PayPayを手動で連携させて管理する
マネーフォワードMEの機能では、現金管理のための財布を作成することができます。
財布は複数作成することができるので、PayPayなど分かりやすい名称をつけて、ポイントを手動で管理することもできます。
手順は以下のとおりです。
マネーフォワードMEの口座追加をタップして、「現金（財布を作成）」を選択
名前は分かりやすく「PayPay」や「PayPayボーナス」などにしましょう。
PayPayのチャージにのみ利用している銀行があれば、銀行連携設定をしましょう。
チャージしたときに、自動でPayPay用の財布にお金を移してくれます。
財布（現金管理）のグループに、「PayPayボーナス」の財布を作ることができました。
あとは、PayPayボーナスを利用して支払った場合は、この財布から手動で支出を登録すればOKです。
なお、PayPay残高の種類ごとに管理したい場合は、財布を増やすことで対応できます。
かなりテクニカルな使い方です。正直めちゃくちゃ面倒なので、おすすめはしませんが、PayPayの管理をどうしてもしたい場合は、３つの方法を組み合わせて管理することができます。
どの方法がおすすめか
現状、PayPayを管理するのに、最も適しているのは、ヤフーカードの連携です。
理由としては、管理のしやすさよりも、PayPayとヤフーカードを連携させて利用することで、PayPayボーナスやTポイントを効率的に貯めることができるからです。
もちろん、銀行連携と比較して、ヤフーカードの明細からある程度購入したものが分かるというメリットもあります。
（番外）Yahoo!ショッピング、PayPayモールを連携する
マネーフォワードでは、Yahoo!ショッピング（PayPayモール）に連携することができます。PayPay残高を利用して購入するようにしておけば、PayPayでの購入商品と金額を把握することができます。
（番外）Tポイントを連携する
PayPayは連携できませんが、TポイントはマネーフォワードMEで管理することがでます。
通常のTポイントと期間限定のTポイントまで把握することができます。
マネーフォワードMEが対応しているQRコード決済、バーコード決済
PayPayは残念ながらマネーフォワードMEでは非対応ですが、いくつかQRコード決済、バーコード決済に対応しています。
下記の表に主なQRコード決済、電子マネーをまとめました。
LINE Pay
LINE PayはマネーフォワードMEをはじめ、Zaim、LINE家計簿でも連携できます。
LINE Pay残高を把握することができますが、LINEポイントは連携できません。LINEポイントはLINEが運営しているだけあって、LINEポイントの管理も可能です。
⭕️ LINE Pay、LINEポイント（LINE家計簿のみ）
❌ LINEポイント（マネーフォワード・Zaim）
au PAY
au PAYはマネーフォワードMEで連携可能です。
- au ID
- パスワード
を入力することで連携できます。
d払い・dポイント
d払い・dポイントもそれぞれマネーフォワードMEで連携可能です。
- dアカウントのID
- パスワード
を準備しておきましょう。
⭕️ dポイント
❌ -
マネーフォワードMEが対応していないQRコード決済、バーコード決済
PayPay同様にマネーフォワードMEが対応していないQRコード決済、バーコード決済は下記になります。
メルペイ
メルペイはマネーフォワードMEに非対応です。
メルカリポイント、メルペイ残高共に管理することはできません。
⭕️ -
❌ メルペイ残高、メルペイポイント
楽天ペイ
楽天ペイもマネーフォワードMEに非対応です。
しかし、楽天市場を連携することができるので、「楽天ポイント」の残高を把握することは可能です。
また、電子マネーの楽天Edyも連携できるので楽天Edy残高が分かります。
ただし、「楽天キャッシュ」は把握することができません。
⭕️ 楽天ポイント・楽天ポイント（期間限定）・楽天Edy
❌ 楽天キャッシュ
まとめ
まとめとしては、こちらの4つのポイントを抑えておくと良いと思います。
少しでも早く、PayPayを中心としたコード決済に家計簿アプリが対応してくれることを願っています。
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