筆者は、訳あって2020年の5月に東京都内から、地方への引っ越しを行いました。
その時に利用したのが、賃貸EXです。(スモッカも同じ株式会社じげんが運営しており、ほぼ同じです。)
賃貸EXは高額なお祝い金キャンペーンを実施していて、非常に魅力的にみえるため、少しでも引っ越しの資金を浮かせたいと思って利用しましたが、思わぬ落とし穴もいくつかあったので、注意点をまとめて、実際に利用した感想を書いてみます。
なお、筆者は数々の試練を乗り越えて、約9ヶ月後の2021年1月末にとうとう6万円のキャッシュバックを無事うけることができました。
スモッカ・賃貸EXのお祝い金の落とし穴・注意点
最初に結論からお伝えしたいと思います。
スモッカ・賃貸EXを利用して感じたお祝い金の落とし穴・注意点をまとめると下記の3点です。
後ほど詳細について紹介します。
スモッカ・賃貸EXのお祝い金を利用した感想
スモッカ・賃貸EXを利用した感想をまとめると下記の3点です。
実際にひととおり使ってみて、お得に利用する方法を後ほど紹介します。
とはいえ、5万円〜6万円のキャッシュバックは大きいのは確かです。
スモッカ・賃貸EXとは
こちらがスモッカ。
そしてこちらが賃貸EX。
スモッカ・賃貸EXは株式会社じげんが運営する、不動産情報サイトです。
SUUMO、LIFULL HOME’Sと同様にインターネット上で、賃貸物件を探すことができます。
多くの場合は、不動産の物件名で調べると、グーグルの広告で上位に表示されていました。
スモッカ・賃貸EXの注意点
スモッカ・賃貸EXの注意点はかなり多いです。
物件の成約前、成約後、キャンペーンの応募後などシチュエーション別にまとめました。
応募対象者に関する注意点
1.応募対象者の住所およびお祝い金の発送先住所が日本のみ
現住所が日本のみとなっています。
ただ、ここは対象外となる方は少ないと思います。
2.スモッカ・賃貸EX経由で部屋の問い合わせをしないといけない
2019年7月1日 15:00以降にメールアドレス・電話番号を入力して、当サイトからお部屋のお問い合わせを行った方。
こちらも、注意すべきはスモッカ・賃貸EX経由でメールアドレス・電話番号を入力して、問い合わせをする、ということだけです。
電話・フリーダイヤルの問い合わせは対象外なので、注意してください。
3.問い合わせた部屋と違う部屋に決めた場合はもらうことはできない
ここは必ず成約前に注意が必要です。
スモッカ・賃貸EX経由で、不動産会社に問い合わせた後、問い合わせた部屋と同一の部屋で成約しないといけません。
また、問い合わせた不動産会社で成約しなければいけません。
別の物件や同一物件の別部屋などは1円ももらいないので、注意しましょう。
不動産会社に問い合わせると、問い合わせた物件と異なる物件をおすすめされることも多いですよね。スモッカや賃貸EXの場合は、そういったケースで成約しても、お祝い金をもらえないので注意しましょう。
また、対応の悪い不動産会社でも、その不動産会社で成約しないといけないので、注意が必要です。また、物件リクエストフォームからの申し込みは対象外となります。
4.お問い合わせから半年後のキャンペーン応募月まで、今回ご成約されたお部屋に居住している方。
また、半年後のキャンペーン応募月まで、成約した部屋に住み続けなければいけません。引っ越してしまうと対象外になるので、注意してください。
半年以内に引っ越さなければいけない方は、残念ですがお祝い金は諦めるしかないです。。。
5.契約者本人が問い合わせをしなければならない
お問い合わせしたご本人が契約名義者である方。
家族やカップルで問い合わせる場合は、問い合わせをした方が申請するようにしましょう。
6.楽天銀行の口座が必要
お問い合わせ頂いたご本人名義の楽天銀行の口座を所有している方
スモッカ・賃貸EXのお祝い金は楽天銀行の振込のみで受け取れます。
必ず、キャンペーン応募期間より前に手元に用意しておきましょう。ネット銀行とはいえ、早くても1週間ほどは開設に時間がかかりますので、ギリギリにならないように注意しましょう。
おすすめは、事前申請完了メールが届いたタイミングで楽天銀行の口座開設も行っておきましょう。
7.問い合わせ後4日以内に事前申請が必要
問い合わせをした後、不動産会社と連絡をとることになります。
問い合わせ後、自動返信されるメールから事前申請を4日以内に行う必要があります。
なお、事前申請した後に届くメールを半年後の応募申請まで保管しておく必要がありますので、注意してください。
応募方法に関する注意点
キャンペーン応募はPCのみ
キャンペーン応募はPCからのアクセスのみ可能です。
スマホからはアクセスできないため、ご注意ください。
応募IDが違う場合は、対象外
複数のお問合せをした場合、成約お祝い金応募IDは、物件とお祝い金対応不動産会社ごとに発行されます。応募時にID違となった場合は、対象外となってしまいます。
キャンペーンの応募は半年後の14日間のみ
こちらも成約後にかなり注意が必要です。
事前申請が完了してから、半年間待つ必要があります。そのうえ応募受付期間はたった14日間のみです。
事前申請するときはたった4日間しか猶予がありませんが、その後半年間も待たないといけません。その差45倍です。あくまでキャンペーンを頭の中から忘却させるつもりしかないような期限設定ですね。
半年間待つなど、かなり気が遠くなりますが、
ここで負けてはいけません。
忘れないコツは、
【賃貸スモッカ】成約お祝い金キャンペーン事前申請を受け付けました
という事前申請の受付完了メールから、成約お祝い金応募専用ページをみて、キャンペーン応募期間を必ずチェックしておきましょう。
そして、googleカレンダーなどのカレンダーアプリに、リマインドメールと予定を作成しておきましょう。
必要書類に関する注意点
応募時には非常にたくさんの書類や写真を用意する必要があり、大変面倒です。
できるだけ最小限の時間と労力で行えるように、事前に把握しておきましょう。
問い合わせをした部屋の賃貸借契約書
賃貸借契約書が必要です。
①物件情報, ②契約名義, ③契約締結日, ④契約不動産会社名と店舗名の記載が必要になります。
問い合わせをした不動産会社(店舗)名が確認できない場合は、対象外となるため追加の書類を添付する必要があります。
- 問い合わせした不動産会社(店舗)名が記載されている書類(物件契約時の領収証や、家財保険加入といった今回の物件契約に関わる書類)
公共料金明細書・携帯電話請求書・住民票のいずれか1つ
①住所 ②氏名 ③請求月もしくは発行月(応募期間当月もしくは前月の表記)
応募期間当月もしくは前月の表記となっているかを確認しましょう。
本人確認書類(身分証明書画像)
本人確認書類として下記いずれか一点の書類画像が必要です。
- 運転免許証(現住所の確認ができるよう表と裏の両面のご提出をお願い致します。)
- 運転経歴証明書(「本人確認補助書類」も必要)
- 被保険者証(国民健康保険/健康保険)
- 個人番号カード(表面のみ)
- 住民基本台帳カード(顔写真があるもの)
- 日本国パスポート
- 特別永住者証明書
- 在留カードまたは外国人登録証明書
- 身体障がい者手帳
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳(「本人確認補助書類」も必要)
- 外務省の発行する「身分証明票」(補助書類として「住居証明書」も必要)
基本的には運転免許証でいいです。ただし、裏・表どちらの写真も必要になります。また、住所変更している場合が多いと思いますので、裏面に問い合わせた物件と同じ住所がきているか確認が必要です。
必要写真:新居の最寄駅を撮影した写真(3点)
- 応募フォームに記載された「駅」の画像
- 駅名が確認できる写真1枚(駅名標識)を含む、3枚それぞれ異なる写真
- ガラケー撮影は対象外
インターネットやSNS等の写真は転用できません。自分自身で取る必要があります。
また、写真は駅名が分かる写真が含まれている必要があります。筆者は写真に不備があり、再提出をするようにサポートから連絡がありました。
時間的にも労力的にも、とても面倒な作業ですね。
おそらく面倒な作業をさせて、応募者を減らす意図です。
ネットで写真を拾ってきたい気持ちはとてもわかりますが、自分自身で撮影しましょう。
必須写真[2]:新居周辺のおすすめスポットを撮影した写真(3点)
- 応募フォームに記載された「おすすめスポット」の画像
- おすすめスポット名が確認できる写真1枚(看板、案内標など)を含む、3枚それぞれ異なる写真
- 添付する画像の少なくとも1枚は、そのスポット名が分かる案内標識等が写り込んだ画像を添付
このおすすめスポットも相当面倒な作業です。後ほどのアンケートでも数百文字でおすすめ理由を記載する必要があります。
負けずに、指定された基準だけ外さないように最小限の時間で対応しましょう。
応募後に関する注意点
入居祝いを満額もらえるのは月に一人だけ
スモッカ・賃貸EXのキャンペーン「入居お祝い金」は2段階になっています。
- 条件を満たせば、必ずもらえる5万円〜6万円
- 抽選で月に1名がもらえる4万円〜5万円(2と合わせて合計10万円)
基本的に満額もらえるのは以下のように毎月抽選で1名だけです。
多くの広告を出しており、キャンペーンで多く方が応募をしているはずなので、2の抽選当選確率はかなり低い確率だと想定されます。
当選確率は非常に低いので、10万円は期待せずに、条件を満たせばもらえるキャンペーンを確実にもらえるようにした方が無難です。
合計数千文字のアンケートに回答しなければならない
応募時には結構なボリュームのアンケートに回答しなければいけません。
対応してくれた不動産会社で契約した理由、良かった点、改善点、今の物件に決めた理由、最寄駅の便利な点、おすすめスポットのおすすめ理由などです。
少なくとも1時間以上は作文の時間が必要になります。
筆者は、かなり急ぎましたが、作文も含めて3時間〜4時間ほど時間がかかりました。また、不備があっての再提出の時間を合わせると、トータル6〜7時間ほどの時間を費やしました。
スモッカ・賃貸EXは本当にお得なのか
今回、スモッカ・賃貸EXを利用して、本キャンペーンが本当にお得なのかを考えたいと思います。
メリットはもちろん、お祝い金として少なくとも5万円〜6万円が支払われるところです。また、他の不動産サイトと比べてもスモッカ・賃貸EXのお祝い金は非常に高額です。
しかし、デメリットは、申請作業がとても面倒で、お祝い金申請までの時間が非常に長く、実際にお祝い金が支払われるまで8ヶ月ほどかかることです。
これらを考えた時に、作業の手間や制約を考えると、フリーレントや仲介手数料無料を狙ったほうが、直接的ですぐに金銭的メリットを享受することができます。
それらの交渉やキャンペーンを優先して、さらにスモッカ・賃貸EXのお祝い金を利用できるなら、利用した方が良いと感じました。
スモッカ・賃貸EXをうまく利用する方法
今回、賃貸EXを利用するときに、利用したSTEPをご紹介します。
なぜこの方法がおすすめかというと、通常の不動産ポータルサイトの問い合わせでは、問い合わせをした物件で決まることがほぼないからです。
不動産会社が不動産ポータルサイトに掲載している物件は、多くが客寄せ用の物件です。
客寄せ用の物件は、人気がありすぐに決まってしまうか、悪質な業者であれば、すでに決まってしまっているのに掲載を落としていないため問い合わせた時にはすでにない、というケースもあります。
そのため、実際に内見に行くと、問い合わせた物件以外で不動産会社が実際に紹介できる別の物件を紹介されることがほとんどです。
そうするとスモッカ・賃貸EXの条件である、問い合わせた物件で成約するということがほぼ不可能なので、物件の目星をつけて、最後にスモッカ・賃貸EXを確認するSTEPが合理的です。
STEP1 「SUUMO」「HOME’S」で部屋を探す
不動産サイトはSUUMOとHOME’Sを利用すればほぼ網羅できます。
SUUMOはリクルートグループが運営する日本最大級の不動産ポータルサイトです。
多くの不動産会社がSUUMOに物件の広告を掲載しています。
賃貸物件の掲載数は600万件以上となっています。
また、SUUMOと並んで多くの物件数を掲載しているのがLIFULLが運営する、「HOME’S」です。
HOME’SはSUUMOより全掲載物件数は少ないものの、地方での掲載数は多く、SUUMOに掲載されていない物件が中にはあります。
可能性を広げるために、HOME’Sも利用することをおすすめします。都心エリアであれば、SUUMOが圧倒的なので、SUUMOのみでも良いでしょう。
STEP2 複数の不動産会社で複数の物件を内見をしておく
複数の不動産会社を利用する目的は、仲介手数料やフリーレントの交渉をうまく進めるためです。
仲介手数料はうまくやれば0円にできるので、必ず複数の不動産会社を利用することをおすすめします。
STEP3 物件がある程度絞れたら、仲介手数料/フリーレント/家賃などを交渉
内見を複数行って、実際に物件をみておきましょう。
最後に目当ての物件に対して、複数の不動産会社に見積もりをとるだけです。
「仲介手数料」「フリーレント」「家賃」が安い不動産会社で申し込みをする旨を伝えて、できる限り初期費用を押さえましょう。
見積もりをとっても仲介手数料やフリーレントがつかなかった場合、
手数料無料(定額)をうたっている専門サイトで物件を問い合わせてみます。
STEP4 物件が決まったら賃貸EXで物件が掲載されているかを確認
STEP3までで仲介手数料やフリーレントの交渉ができれば、スモッカ・賃貸EXでのお祝い金を狙いに行きましょう。合わせてここでも掲載している不動産会社に、仲介手数料、フリーレントの交渉を行うことを忘れずに。
最近は仲介手数料無料をうたう不動産サイトも増えてきました。そういった不動産サイトをうまく活用しながら、スモッカ・賃貸EXを補助的に使うのが良さそうです。