キャッシュレス決済が増えている中で、家計簿アプリは今や必須のアプリと言えるでしょう。その中で、Zaim、マネーフォワードは家計簿アプリとしても圧倒的な人気を誇ります。
今回は、Zaimとマネーフォワードの使いやすさ、機能などを徹底比較します。
結論から言うと、シンプルなUIや資産運用まで見据えた管理として家計簿アプリを使いたい方には、マネーフォワードがおすすめです。
逆に、日々の買い物を便利にしたり、少しでもお得な買い物をしたい、という方にはZaimがおすすめです。
ちなみに筆者はマネーフォワード、Zaimどちらも有料会員として利用してきました。そして、現在はマネーフォワードに一本化しています。
直感的に非常に使いやすいZaim
Zaimは、銀行・カードを登録できる自動家計簿サービスです。クレジットカードの支払いや、銀行の引き落としなどの記録を一つにまとめてくれます。
銀行・クレジットカードの連携
特に便利なのが、銀行やクレジットカード、AmazonなどのECサイトを連携・登録しておくことで、入出金の情報を自動的に集めて、記録、通知をしてくれます。
現金払いもすぐに記録できるレシート読取機能
スーパーでの買い物や、コンビニの小さな買い物でクレジットカードを普段使わない人も一定数いるのではないでしょうか。Zaimでは、レシート撮影をすることで、簡単に手間なく支出を登録することができます。
アプリの各画面でお金の見える化
Zaimの画面は大きく分けると、
- ホーム画面
- 残高画面
- 履歴画面
- 分析画面
の4つに分かれます。
ホーム画面では、使ったお金を今月・今週・今日の単位で見ることができます。
こちらが実際の筆者の画面です。
残高画面では、Zaimと紐付けた(連携した)銀行やクレジットカードの残高を見ることができます。
紐付け自体もアプリ上で「口座を追加」を選ぶことが簡単に追加できます。
※口座追加にはID/パスワードの入力や口座確認が必要になります。
履歴画面では、収入・支出が時系列で見ることができます。カレンダー上で見ることができ、いつお金を使ったかが見える化されます。
Zaimのカレンダーを見ると、自分が思っているよりも使ってた!!なんてことが見えてきます。便利ですが、恐ろしい機能ですね(笑)
分析画面は、月ごとの収支を見ることができます。支出や収入もカテゴリごとに分類されているので、どうお金を使っているかが分かります。
サブスク管理
Zaimは、毎月の記録から、定額サービスにいくら使っているかをチェックしてくれます。
対応サービスはこちらです。AmazonプライムやNetflixなどの動画ストリーミングサービス、Apple MusicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスなどに対応しています。
金融連携のセキュリティは大丈夫?
金融機関の情報を登録することになるので、その安全性については、やはり気になりますよね。
Zaimでは、履歴閲覧に必要な情報だけ利用したり、電子決済等代行業者として関東財務局への登録、情報を暗号化し、厳重な管理を行われているようです。
暗号化技術の仕組みなどは難しそうですが、関東財務局への登録や、安全性に対する取り組みをしっかり行なっている運営企業さんですね。
こちらに金融連携のセキュリティの安全性に対する取り組みについて詳しく書かれているので、ぜひ見てみてください。
資産管理までできるマネーフォワードME
対応金融関連サービス2,500以上
マネーフォワードMEは2500以上の金融関連サービスに対応しています。この件数は、他の家計簿アプリと比べても圧倒的に多いです。
マネーフォワードMEが対応しているのは、銀行やクレジットカードだけではありません。証券会社やFX、仮想通貨関連のサービスの連携まで幅広く対応しています。
マネーフォワードMEは会員も1,150万人(2021年1月)を超えている、国内最大級サービスです。
口座連携は無料版で4サービス、有料なら無制限
マネーフォワードMEは、無料版で4個まで。有料版なら無制限に連携が可能です。
以前は10口座まで連携が可能でしたが、無料版の仕様変更が行われ、4個までとなりました。銀行口座、クレジットカードなど一つのサービスを利用している場合は支障ないですが、無料版の使い勝手は正直かなり悪化してしまいました。
やはり、証券口座や銀行口座、クレジットカードを用途別に使い分けていると5個以上の連携が必要になってきます。
[有料版]連携可能数 | [無料版]連携可能数 | |
Zaim | 無制限 | 無制限 |
マネーフォワードME | 無制限 | 4口座 |
連携した口座が自動で更新されます。
資産の構成や推移がグラフで分かりやすい
マネーフォワードMEでは、月々の収支だけではなく、資産の内訳や推移をグラフ化して見ることができます。
無料版は1年の推移を、有料版は全期間の推移を見ることができます。
お金の相談、電気代の見直し、確定申告
マネーフォワードMEでは、FPに家計の相談ができたり、固定費の見直しをすることができます。
また、マネーフォワードMEで記録したデータを利用して、確定申告をすることができます。(マネーフォワードクラウド確定申告は有料プランあり)
Zaimはマネーフォワードと比べてどうなの?
家計簿アプリでは、マネーフォワードもとても有名ですよね。
一体どちらの方が使いやすい、おすすめなのでしょうか。
用途によっておすすめアプリが違う
資産運用も見据えた資産管理として使うか、日々の家計簿として使うかでおすすめが違ってきます。
- Zaim
- 家計簿として日々の支出記録に使いたい方におすすめ
- マネーフォワード
- 資産運用も見据えた資産管理に使いたい方におすすめ
筆者はマネーフォワードをメインとして使っています。
理由としては、マネーフォワードは、資産総額・負債総額の推移が非常にみやすく、各口座の内訳まで詳細に見ることができるからです。
筆者は楽天証券を利用しているのですが、持っている株式・投資信託などの評価額・評価損益までマネーフォワードのアプリ上で見ることができるため非常に重宝しています。
つみたてNISAやiDeCoをされている方などは、日々のつみたての成果を見ることができて、モチベーションが上がるのではないでしょうか。
また、資産管理のグループを作成することができ、家計用、個人事業用などと資産を別々で見ることも可能です。個人事業主や経費管理を分けて行いたい方にはともて嬉しい機能です。
また、提携金融サービスも多く2534件(2023/10/4現在)もの連携可能数を誇ります。
逆に日々の家計簿管理としてみると、マネーフォワードは、レシート撮影機能が少し弱いです。筆者スマホが要因というのもありますが、レシート撮影の精度がzaimほどではない、と比較して感じています。(同じレシートで何度か試してみましたが、Zaimの方が読取のクオリティは高かったです。)
それに対して、Zaimの特徴としては、レシート撮影の精度が高いのはもちろん、近くのスーパーなどで特売がやっているか調べられたり、キャッシュレス還元でお得な店の情報を調べることができるのが特徴です。
ですので、ヘビーユーザーという意味だとZaimを使っている方の方が多いのではないでしょうか。
日々の節約の助けにもなる、優秀な家計簿です。
現金の買い物がメインの方であったり、スーパーの安売りの情報を仕入れて、少しでも家計の負担を減らしたい方はZaimをおすすめします。
また、マネーフォワードに連携口座の上限(無料版は10)があるのに対して、Zaimにはないので、その違いは嬉しいですね。
また、マネーフォワードは1年以上前の記録は、有料版でないと見ることができないのに対して、Zaimは無料版のまま見ることができる点も嬉しいですね。
有料版機能の比較(スタンダード、資産形成アドバンス)
マネーフォワードMEの有料サービスは2種類あります。
以前までプレミアム会員と呼ばれていたプランはスタンダードとなり、より資産形成に特化したサービスは「資産形成アドバンス」という上位プランが出来ました。
マネーフォワードMEの有料版は、家計資産レポートや資産内訳、推移グラフの機能が充実しています。
有料サービスの主な違いは、アプリ版のみの機能の差となります。
資産形成アドバンスでは、「配当履歴・予測・内訳」「資産のタグ付け」「Myポートフォリオ」「株式の業務別内訳」「株式・投資信託の配当利回り別内訳」と資産運用に便利な機能を使うことができます。
Zaimの無料版と有料版の違いはこちらです。
特に毎月の家計収支を改善させるための機能が充実しています。
マネーフォワードME、Zaimどちらも年額プランと月額プランがあります。
マネーフォワードMEのスタンダードプラントZaimの有料プランは料金帯が違いですが、若干マネーフォワードMEが高くなっています。また、Web経由、Android・iOS経由で価格が異なります。マネーフォワードMEであれば、iOS経由(AppStore)が最も安く、ZaimはWeb経由が最も安くなります。
マネーフォワードME(スタンダード) | マネーフォワードME(資産形成アドバンス) | Zaim | |
---|---|---|---|
Web経由月額プラン(税込) | 500円 | 980円 | 440円 |
Web経由年額プラン(税込) | 5,300円 | 10,700円 | 4,378円 |
Android経由月額プラン(税込) | 500円 | 980円 | 480円 |
Android経由年額プラン(税込) | 5,500円 | 10,700円 | 4,800円 |
iOS経由月額プラン(税込) | 480円 | 980円 | 480円 |
iOS経由年額プラン(税込) | 5,300円 | 10,700円 | 4,800円 |
Zaimはどういう人におすすめ?
Zaimをおすすめのタイプはこんな方です。
- 現金派の人
- アプリへ課金したくない方(無料版を使いたい方)
- 複数口座の連携を増やしたい(ポイント管理などもしたい)方
- 1年以上過去の履歴もみたい
- 特売情報などを知りたい
こういったところに共感する方は、Zaimがおすすめです。
筆者はキャッシュレスがメインなので、レシート撮影はあまりしないですが、調査したところ、やはりマネーフォワードよりZaimの方が読取機能が優れいているという評判が多かったです。
Zaimのデメリットは?
マネーフォワードとの違いとして、口座連携の頻度は、マネーフォワードの方が上です。
マネーフォワードの場合、手動でひとつひとつ更新をかけていくことができますが、Zaimの場合は、無料版では口座の更新はできません。自動更新を待つ必要があります。
ただし、有料版であれば、更新ができるようになります。
マネーフォワードの感覚で、常に最新の残高を確認したい!という方は、デメリットとなるでしょう。例えば、証券口座の様に、値動きが激しい口座を連携している場合は、マネーフォワードを使った方が良いでしょう。
まとめ Zaimとマネーフォワード徹底比較
用途によって、おすすめが変わるのが今回のまとめです。
おすすめの家計簿アプリについてのまとめ
Zaimの詳しい操作性や使い方について
マネーフォワードの詳しい内容について(有料版もあわせて解説しています)
マネーフォワードと楽天銀行の連携についての注意点