みなさんは、光熱費の請求書や住民税や固定資産税をどうやって支払っていますか?
多くの方は、口座振替や請求書を持ってコンビニで支払い、クレジットカード払いなどでお支払いしているのではないでしょうか。
実は、多くの都道府県でコード決済アプリで住民税や光熱費の請求書の支払いができるようになってきました。今回は、コード決済で請求書払いをするときに、どこのサービスが一番還元率が高くお得なのかを調査してみました。
比較表をサクッと確認したい方は、こちらのリンクからご覧ください。
コード決済の請求書払いってなに?
そもそもQRコード決済とは
QRコード決済とは、スマートフォン等のデバイスを使って行うキャッシュレス決済の一種です。
ユーザーは専用アプリを開いて、店舗側が表示するQRコードをスキャンするか、または自分のデバイス上で生成されたQRコードを店舗側にスキャンさせることで支払いを行います。
コード決済は、クレジットカードや現金の代わりに迅速かつ便利に支払いを完了させることができ、特に小売店やレストランなどで広く利用されています。また、QRコード決済は、セキュリティが高く、ユーザーの財布を持ち歩く必要がないため、安全かつ便利な支払い方法として注目されています。
ちなみに「QRコード」とは、1994年に株式会社デンソーウェーブが開発した二次元バーコードであり、登録商標となっています。正確には、二次元バーコードやQRと呼ぶのが適切ですが、商標が一般化しています。ヤマトの登録商標である宅急便と宅配便の関係にとても似てますね。
QRコード決済ができるサービスと特徴
QRコード決済を提供しているサービスをいくつか特徴と併せて紹介します。
請求書払いとは
コード決済の請求書払いは、公共料金や税金などの支払いに利用できるサービスです。
請求書に記載されているバーコードやQRコードをスマートフォンの決済アプリで読み取り、支払いをキャッシュレスで行うことができます。
2023年12月時点で請求書払いに対応している主要な決済サービスには、PayPay、楽天ペイ、au Pay、LINE Payなどがあります。
請求書支払いができるかどうかは、それぞれの都道府県や管轄している団体によって異なります。各コード決済会社で対応している料金をネット上で公開しています。
コード決済の請求書払いのメリットとデメリット
請求書払いのメリット
請求書払いの主なメリットは、以下のとおりです。
- クレジットカードや口座振替に比べて事前の登録が必要ないこと
- コンビニや銀行、郵便局へ行く必要がなく、自宅や外出先で手軽に支払いができること
- 24時間いつでも支払いが可能で、収納手数料がかからないこと
- 一部のサービスでは支払いに応じてポイントが貯まること
請求書払いのデメリット
対して、デメリットは以下になります。
- コード決済の請求書払いに対応している自治体や企業が限定されていること
- スマホの通信環境に依存すること
- 公共料金ではクレジットカード払いと比べてポイント還元率が低いこと
- PayPayなどで支払いの場合、領収書や納税証明書は発行されないこと
請求書払いは地方税統一QRコードの利用が開始されたことで、地方税(固定資産税や自動車税)の納付ができるようになり、大きく広がりましたが、やはりクレジットカードに比べるとまだまだ限定されています。
コード決済請求書払いのポイント還元率比較
コード決済還元率比較表
PayPay | 楽天ペイ | auPAY | d払い | LINE Pay | FamiPay ファミペイ | |
---|---|---|---|---|---|---|
決済手段 | 残高払い/クレジットカード払い | ・楽天ポイント ・楽天キャッシュ | 残高払い | 残高払い | 残高払い/チャージ&ペイ | 残高払い |
チャージ時の還元率 | × | 0.5%(楽天カード) | 0.5~1.5% (チャージするクレジットカードの還元率) | × | × | 0.5% (ファミマTカード) 1.0%(JCBブランドの複数のクレジットカード) |
決済時の還元率 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0.5%〜1.0%(チャージ&ペイ)/ 残高払いは0% | 1件10ポイント |
合計還元率 | 0% | 0.5% | 0.5~1.5% | 0% | 0.5%~1.0%(チャージ&ペイ) | 0.5% +10円相当 |
決済上限額 | 50万円/24時間 200万円/30日間 | 30万円/1回 | 30万円/1回 50万円/1日 | 30万円/1回 | 30万円/1回 | 30万円/1回 |
使える範囲 | 多め | 少なめ | 多め | 少なめ | 多め | 多め |
領収書・納税証明書 | 出ない | 出ない | 出ない | 出ない | 出ない | 出ない |
特徴 | 便利ですが還元率は低いです。 PayPayステップの対象にはなります。 | 「楽天カード」から「楽天キャッシュ」へチャージすると0.5%の「楽天ポイント」が還元されるため、現金で支払うより0.5%お得になります。 ※2024年6月4日以降0.5%→0%に変更となりました。 | チャージの還元率を上げれば最も優秀。たぬきの抽選会なるものがはじまった。たぬきの抽選会とは「毎月5・8・15・25日」に行われるau PAYのキャンペーン企画。 | いいところなし。 特に使う必然性はない。 | 三井住友カードのVisaブランドでチャージ&ペイは0.5%還元。残高払いは0%なので注意。還元はVポイント。Visa LINE PayカードのLINEポイント還元は終了済み。 | 請求書払いでキャンペーンあり。還元率やや良い。 |
請求書払いの高還元期間は終わり、どこもそれほど期待できないようになりました。Visa LINE Payカードで3%還元を出していた頃が懐かしいです。
0.5%の還元を得られていた楽天ペイは、チャージ時の還元率で0.5%→0%となってしまいました。楽天ギフトカードにチャージして楽天ペイを利用するというマニアック技はまだ残っていますが、手軽にチャージで払えて還元を受けられる方法では無くなってしまいました。
auPay
auPayでは、決済時のポイント還元はありません。
その代わり、請求書払いも「たぬきの抽選会」の対象となったので、最大3,000ポイントの還元があります。(ただし滅多に当たりません。)
※たぬきの抽選会とは、毎月5の付く日と8日(5日、8日、15日、25日)にau PAYを使うとPontaポイントが必ず当たるイベントです。
また、決済時のポイント還元はありませんが、auPayはクレジットカードから残高へチャージできるので、クレジットカードのポイントが付与されます。(※上限は月5万円)
ただし、ポイント付与の対象となるクレジットカードは限定されています。以下の一覧表をご覧ください。
チャージ時に高還元を受けられるクレジットカードはこちらです。ポイ活界隈では、PayPayカード(Mastercard)、三井住友カード(NL)、三井住友カードゴールド(NL)を利用されている方が多いかと思います。
クレジットカード | ポイント対象となる 国際ブランド | 年会費 | ポイント還元率 | 付帯保険 | 特徴 | ポイントサイトでの追加還元 |
---|---|---|---|---|---|---|
PayPayカード | Mastercard | 無料 | 1.0% | – | PayPayステップ条件クリアで1.5%還元 PayPayに利用可能 | 新規カード発行で3,000pt |
三井住友カード(NL) | Mastercard | 無料 | 0.5% | 海外:最高2,000万円 | 対象のコンビニ・飲食店で最大7%ポイント還元 | 新規カード発行で6,500pt |
SAISON CARD Digital | Mastercard | 無料 | 0.5% | – | 最短5分でデジタルカード発行 | 新規カード発番+ショッピング利用で5,000pt |
Amazon Mastercard | Mastercard | 無料 | 1.0% | 海外:最高2,000万円 ショッピング保険:最高200万円 | プライム会員はAmazonで2%還元 | |
dカード | Mastercard | 無料 | 1.0% | 国内:最高1,000万円(29歳以下) 海外:最高2,000万円(29歳以下) | ドコモユーザーがお得 | |
Orico Card THE POINT | Mastercard | 無料 | 1.0% | – | 入会から6か月間は2.0%還元 | |
三井住友カード ゴールド(NL) | Mastercard | 5,500円(税込) 年間100万円利用で無料 | 0.5% | 国内:最高2,000万円 海外:最高2,000万円 | 対象のコンビニ・飲食店で最大7%ポイント還元 | 新規クレジットカード発行7,000pt |
エポスゴールドカード | Visa | 5,000円(税込) 年間50万円利用で無料 | 0.5% | 海外:最高5,000万円 | 「お気に入りショップ登録」で還元率3倍 | 新規カード発行4,500pt |
au PAY ゴールドカード | Mastercard | 11,000円(税込) | 1.0% | 国内:最高5,000万円 海外:最高1億円 ショッピング保険:300万円 | au携帯電話利用料を最大10%還元 |
私はクレジットカードの中では、PayPayカードと三井住友NLカード、Amazon Masterカードを利用しています。新しいクレジットカードを作る時は、ポイントサイトでさらにポイントをゲットするとお得に作れます。
ここでは、メジャーなポイントサイトを2つ紹介します。
まだ入っていない方は、一度に両方を入るよりも目当てのキャンペーンが開始して、申し込みを入れたい商品が出た時に紹介特典を利用して会員登録するとお得に入会できます。
入会時に、(商品に申込を入れるなど)一定以上のポイントをゲットすることで、さらにポイントを受けることができます。
コード決済以外でキャッシュレス請求書支払いする方法
コード決済以外であれば、電子マネーであるnanacoやWAONも可能です。
ただし、電子マネーはnanacoであればセブンイレブン、WAONであればミニストップの店頭まで足を運ぶ必要があるので、少し手間がかかってしまいます。
nanaco(nanaco apple pay)
nanacoで電子マネーをチャージすることで、セブンイレブンでnanacoによって請求書を支払うことができます。nanacoから支払うときにポイント付与はつきません。ただし、nanacoにクレジットカードからチャージすることでポイント還元が得られます。
項目 | 内容 |
---|---|
支払い場所 | セブンイレブン店頭 |
請求書払い1枚あたり支払い上限額 | 5万円(センター預かり利用で10万) |
1回のチャージ上限額 | 3万円(1日) |
1ヶ月のチャージ上限額 | 20万円 |
保有可能なチャージ残高Max額 | 5万円(センター預かり利用で10万) |
nanacoにチャージできるクレジットカード | セブンカード・プラス(一体型・紐付型・ゴールド) セブンカード(一般・ゴールド) クラブ・オン ミレニアムカード セゾン JCBカード セゾンカード UCカード 三井住友カード ジャックスカード MUFGカード DCカード UFJカード ニコスカード セディナカード OMCカード ライフカード オリコカード Yahoo!カード NTTグループカード |
チャージでポイントが貯まるカード | セブンカード・プラス→nanacoポイント0.5% ファミマTカード→Vポイント0.5% リクルートカード→1.2%リクルートポイント(月3万円まで) |
還元率 | 0.5% |
apple payを経由してnanacoにチャージすることで、セブンカード・プラス以外でもポイント還元を受けることができるテクニックはポイ活界隈で有名なようです。
その場合のルートは、こちらです。
au Payカード→au Payチャージ(1.0%還元)→apple payでnanacoへチャージ(還元なし)
さらにここから、nanacoで楽天ギフトカードを購入して、楽天キャッシュで楽天ペイの請求書支払をすることもできます。nanacoでの購入時はポイント還元はありませんが、nanacoへapple pay経由でチャージする時にクレジットカードのポイント還元を受けられるため手間はかかりますが、お得に利用することができます。
WAON
項目 | 内容 |
---|---|
支払い場所 | ミニストップ |
請求書払い1枚あたり支払い上限額 | 5万円 |
1回のチャージ上限額 | 49,000円 |
1ヶ月のチャージ上限額 | 明記無し |
保有可能なチャージ残高Max額 | 5万円 |
チャージでポイントが貯まるカード | イオンカードセレクト |
還元率 | 0.5% |
nanacoと同様にapple payを経由してWAONにチャージすることで、対象のクレジットカード以外にポイント還元を受けることができます。
また、nanacoのルートと同様にWAONへチャージした後に、楽天ギフトカードを購入して楽天キャッシュでの楽天ペイ支払いルートがあります。WAONでの購入時にWAONポイントが付与されるためnanacoよりも還元率が高くなりやすい傾向です。
クレジットカード決済
クレジットカード決済も請求書払いが可能です。クレジットカードはポイント還元が受けられますが、逆に手数料も1万円につ税込80円ほどがかかってしまうため、還元率が低いカードで手数料負けをしないように注意が必要です。